これはVRChat Advent Calendar 23日目の記事です!
…と記事を書いている今日はすでに大晦日なわけなのですが、世間から隔離された生活を送っていたら、忘れるわけはないと思っていたクリスマスをすっかり忘れていて記事を書き忘れてしまったので、年内ならギリセーフという自分ルールで書いてしまおうと思います。
私からは、今年の8月に立ち上げたVRCUnity勉強会の紹介をしたいと思います。
VRCUnity勉強会とは
VRCUnity勉強会は、VRChatユーザーのためのUnity/Blenderの助け合いコミュニティで、主にDiscordサーバーで活動しています。また、定期的にVRChatやYoutubeでの公開講座を開催しています。
過去の講座とディスコードサーバーを見に行きたい方はこちらへ↓
公式サイト: https://www.vrcunity.org/
ディスコードサーバー: https://discord.gg/tv3aJQb
今年の8月に始めた比較的新しいコミュニティですが、現在ディスコードサーバーのメンバーは800人を超えて、VRChatで初めてUnityを使う人から自作モデルやツールを販売しているモデラーさん、開発者さんまで幅広い人が参加してくれています。
ディスコードサーバーでよく使われているチャンネルには以下のようなものがあります。
・相談部屋: UnityやBlenderに関する相談・質問用のチャンネル
・作業部屋: VC(ボイスチャット)で作業通話したいとき用のチャンネル。相談の際に質問者の画面を見て確認するときにも。
・講座: 公開講座用のチャンネル
作業部屋のVCに誰かしらいることが多いので、そこに自然と人が集まって、質問がある人がいたら、画面を見せてもらいながら解決するというのがいつもの流れです。
作業部屋は、Unity・Blenderの作業だけではなく、お絵かきとかそのほかの創作をしている人が話し相手を求めに来たり、はたまた雑談だけしていたりといろいろな人が来ているので、気軽に参加できます。(雑談が作業の邪魔になりそうなときには、休憩兼雑談部屋が別に用意されています)
興味が湧いたら、この記事はここまででよいので、ぜひ参加してみてください!
なぜVRCUnity勉強会を立ち上げたのか
「Unity全然わからん」
VRChatを始めてアバターをアップロードしようとしたとき、この壁にほとんどの人がぶつかると思います。そもそもキャラメイクに別のソフトが必要というのは初心者に優しいとは言えず、ネットに情報はあるものの、わからない人にとってはそもそも何がわからないかすらわからない。
VRCUnity勉強会は、もともとNazellさんがそういう人向けにBoothで頒布していた「初心者向けUnity備忘録」のサポートサーバーが母体になっています。
そこにClothについての勉強会「Cloth集会」を企画していた私とIstriaさん、エスニヤさんが合流。同時期に「#VRCなんもわからん」タグで、VRChatのUnity初心者サポートをしていたGlinTさんにも加わってもらって、今の形になりました。
VRChatは、アバターやワールド制作の自由度が非常に高いことが魅力ですが、その一方、アバター改変やワールド制作をするためにはUnityやBlenderなどのプロが使うような3Dゲーム開発ツールを使う必要があります。
UnityやBlenderは、ゲーム制作の経験がない人にとってはやはり入門のハードルが高く、そもそもUnityの適切なバージョンのインストールだけでもつまづくことが少なくありません。
さらに、UnityやBlenderを知っていたとしても、VRChat特有のノウハウが必要で、VRChatのアップデートによる仕様変更もちょくちょく入るため、そもそも個人で追いかけていくのはとても手間がかかります。
そこでVRChatでUnityを初めて触る人のサポートもしつつ、ある程度知識をつけた人も相互に教えあえる場として最初に上げた企画をきっかけに「VRCUnity勉強会」を立ち上げることにしました。
もともとは2,30人の小さい集まりだったのですが、口コミで広まって、あれよあれよという間に今の大所帯になりました。UnityやBlenderはやればやるほどわからないことが増えていくので、潜在的なこういう勉強会のニーズがあって、そこにうまくハマったのかなと思います。
実際に始めてみると相談の内容は本当に多様で、Unityの入れ方がわからない、UnityにBoothで買ったデータがインポートできないといったところから、3Dモデリングやライティング、ワールド軽量化のノウハウ共有など幅広いものがやってきました。
データがインポートできなかった件は、ふたを開けてみると「ZIPファイルを解凍せず、そのままドラッグアンドドロップしようとしていた」というのが原因だったのですが、こういうのは慣れた人は自然とやってしまうことで解説にも書かれることが少ないハマりどころだなという個人的な発見もありました。
質問には、勉強会参加者が積極的に回答してくれていて、すごくよいサイクルが回っていると思っています。
VR業界とVRCUnity勉強会のこれから
これは期待を含んだ個人的な予測ですが、やはりVRを含んだXR業界は、これからもっと発展していくだろうし、今多くの人がスマートフォンを持っているようなレベルで、VRが広く普及する日が来ると思っています。
ただ、現時点ではVR業界はとても小さい業界です。また、黎明期ゆえに相対的にアンテナの高いクリエイター・アーリーアダプターの比率が高く、制作とフィードバックのサイクルは回しやすいものの、消費者が少ないため、ビジネスとして成り立たせるのは難しいという厳しい局面でもあると思います。
ただ、この時期を超えて、多くの人がVR・XRに触れるようになれば、今の時期に培ったものが発展期に大きく化けるはずです。
VRCUnity勉強会も、初心者を取りこぼさないにしつつ、業界全体の技術レベルを底上げしていくことでVR業界の発展に微力ながら貢献できればと思っています。
VRCUnity勉強会で始めてUnityに触ったという人が、いつかは業界を引っ張っていく人になっていくようになれば最高ですね。
つらつら書いてきましたが、何はともあれ、実際見てもらうのが一番早いので、気になる方はディスコードサーバーへ!(再掲)
公式サイト: https://www.vrcunity.org/
ディスコードサーバー: https://discord.gg/tv3aJQb
最後になりますが、本年はいろいろな人にお世話になりました。アドベントカレンダー、来年こそはちゃんと間に合うように書くので、来年もよろしくお願いします。